駒寄こまよせ)” の例文
(燈籠屋は盆燈籠の荷をおろして、駒寄こまよせの石に腰をかけ、水屋は障子屋根の屋臺を卸して立つ。)
箕輪の心中 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
純一は、おや、これが鴎村おうそんの家だなと思って、一寸ちょっと立って駒寄こまよせの中をのぞいて見た。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
大玄関前の駒寄こまよせを離れて、一塊ひとかたまりの騎馬の影が此方こなたへ流れて来る。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)