“馬山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばさん50.0%
まやま50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの馬山ばさん通いの背後うしろから一艘、二艘……そのアトから追付いて来る足の速いのも……アノ三艘の片帆の中で、どれでもええから捕まえて、船頭と話して御覧なさい。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それに乗込んだ一行五十余名と一所いっしょに、地元の釜山はいうに及ばず、東莱とうらい馬山ばさんから狩り集めた、芸妓げいしゃ、お酌、仲居なかいの類いが十四五名入り交って足の踏む処もない……皆
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
むかし江戸、向島あたりに馬山まやま才之助といふ、つまらない名前の男が住んでゐた。ひどく貧乏である。三十二歳、独身である。菊の花が好きであつた。
清貧譚 (新字旧仮名) / 太宰治(著)