馬山まやま)” の例文
むかし江戸、向島あたりに馬山まやま才之助といふ、つまらない名前の男が住んでゐた。ひどく貧乏である。三十二歳、独身である。菊の花が好きであつた。
清貧譚 (新字旧仮名) / 太宰治(著)