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食扶持
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くひぶち
ふりがな文庫
“
食扶持
(
くひぶち
)” の例文
国家が君たちに
食扶持
(
くひぶち
)
を支給する表面の名義だけつければいいのだから、別にそんなに忠義立てして仕事する必要はないと答へた。
現代詩
(新字旧仮名)
/
武田麟太郎
(著)
訊かずに、默つて預つてくれ。長くて二た月短くば半月、
食扶持
(
くひぶち
)
は月に三兩、逃がさずに置いてくれたら後でお禮に五兩出す
銭形平次捕物控:115 二階の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
食扶持
(
くひぶち
)
くらゐは出して居る筈ですが、
頻繁
(
ひんぱん
)
にお小遣を借り出すので、叔母さんの懷ろ具合のプラスになる筈はなく、そのくせ人の良い叔母さんは
銭形平次捕物控:305 美しき獲物
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
近頃は義兄の荻野左仲のところにも居憎くなつたと見えて、
食扶持
(
くひぶち
)
だけを貰つて、ツイ屋敷外の長屋に、
鰥暮
(
やもめぐら
)
しの氣樂さを樂しんで居るのでした。
銭形平次捕物控:027 幻の民五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一寸見は十七八とも見える
幼顏
(
をさながほ
)
で、舞臺へ白粉をつけて出るのが、何よりの樂しみと言つた、不思議な好みに
引摺
(
ひきず
)
られて、ほんの
食扶持
(
くひぶち
)
だけで此の小屋に
雇
(
やと
)
はれて居ります。
銭形平次捕物控:151 お銀お玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
屑屋
(
くづや
)
の久吉夫婦と、のんべえで喧嘩早い浪人者の
檜木
(
ひのき
)
官之助ぢや、娘の
躾
(
しつけ
)
が出來ないばかりでなく、娘が年頃になつたら、どんなことをされるかもわからないと、
食扶持
(
くひぶち
)
つきで
銭形平次捕物控:303 娘の守袋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
食
常用漢字
小2
部首:⾷
9画
扶
常用漢字
中学
部首:⼿
7画
持
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
“食”で始まる語句
食
食物
食卓
食事
食客
食堂
食膳
食餌
食禄
食料