“くひぶち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
食扶持85.7%
喰扶持14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
食扶持くひぶちくらゐは出して居る筈ですが、頻繁ひんぱんにお小遣を借り出すので、叔母さんの懷ろ具合のプラスになる筈はなく、そのくせ人の良い叔母さんは
近頃は義兄の荻野左仲のところにも居憎くなつたと見えて、食扶持くひぶちだけを貰つて、ツイ屋敷外の長屋に、鰥暮やもめぐらしの氣樂さを樂しんで居るのでした。
「何云やあがるんだい。昨日の社長、今日の浪人だ。東京に追かへされる三田公の方が、喰扶持くひぶちに離れない丈まだしもましだ。此おつさん隅に置けねえ惡者だぞ。」
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)