食店レストラン)” の例文
ここは食店レストラン珈琲店カフエである。彼等は、“Lacrimaeラクリメエ Christiクリスチ”(聖涙酒せいるゐしゆ)といふ酒を飲まうといふのである。
ヴエスヴイオ山 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
ポンペイの街をやうやく見物してしまつて、ひる過ぎて入口のところの食店レストランで赤葡萄ぶだう酒を飲み、南伊太利イタリーむきの料理を食べて疲れた身心を休めてゐる。
ヴエスヴイオ山 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
部屋にこもつて自分の所持品などを整理しようとしても直ぐ疲れた。併しめしくひに街頭に出ると、食店レストランにゐる客などが態々わざわざ私のゐる卓のところまで来て震災の見舞を云つた。
日本大地震 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
食店レストランのあるところから以下には間道があるので、僕はそれを下りた。途中で、やはり間道を下りて来た巡査に追越された。午前にあれほど晴れてゐた空は曇つて、つひに細かい雨が降つて来た。
接吻 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)