めく)” の例文
新字:
「それはサラダをしぼりましたので。」一帖の半紙を一枚めくると矢つ張り下にも俺の真紅な顔が泣つ面をしてゐる。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
『オイ、此本は昌作さんのか?』と頁をめくる。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
まためくると矢張り黄色く滲み込んでゐる、また一枚また一枚、矢つ張り青い眼玉が光つてゐる。俺ははらはらしながら自分の面の皮でも一枚一枚ひんめくられるやうに辛かつた……
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)