“飛毛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とびげ50.0%
ひもう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この段取の間、男は背後うしろ戸棚とだなりながらぽかりぽかり煙草たばこをふかしながら、あごのあたりの飛毛とびげを人さし指の先へちょとはいをつけては、いたずら半分にいている。
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
見れば楊志の息にかかった髪の毛は、あたかも宝刀の精に吸いついてゆくように、彼のを離れるや飛毛ひもうの舞を描きながら、ハラリ、ハラリ、みな二つに斬れて落ちるのだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)