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青髯
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あをひげ
ふりがな文庫
“
青髯
(
あをひげ
)” の例文
カンカラカラと笑ひ飛ばすと、
刻
(
きざ
)
みの深い物凄い顏の
紐
(
ひも
)
が
緩
(
ゆる
)
んで、
群青
(
ぐんじやう
)
で描いたやうな
青髯
(
あをひげ
)
の跡までが愛嬌になります。
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それに、大川屋の御新造は、父親を殺した河井龍之介といふのは、生きて居れば五十を越した筈で
青髯
(
あをひげ
)
の凄まじい、一寸怖い顏をした男だと言つた」
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
奧へ
擔
(
かつ
)
ぎ込まれて、投り出すやうに引据ゑられたお
珊
(
さん
)
、思はず
四方
(
あたり
)
を見廻すと、目の前に坐つて居るのは細面に
青髯
(
あをひげ
)
の目立つ、一寸凄い感じのする若い男。
銭形平次捕物控:007 お珊文身調べ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
越後屋の主人が確かに顏を見たと言つて居るが、色白で四十前後で、ベツトリと濃い
青髯
(
あをひげ
)
の跡のある、とだけぢや——そんな浪人者は江戸に何百人居るか解らない
銭形平次捕物控:104 活き仏
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
黒雲五人男は、五人とも遠州の者で、最初の首領は大友瀬左衞門で、これは濱松の御家中で、百石を
食
(
は
)
んだ立派な武士、取つて四十五といふ、恰幅の良い
青髯
(
あをひげ
)
の浪人者。
銭形平次捕物控:239 群盗
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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小意氣な
野郎額
(
やらうびたひ
)
、眉も、眼の切れも長く、少し高目の鼻も線の柔かさで緩和されて、顎の丸さに、少し
青髯
(
あをひげ
)
の跡がなかつたら、平次も本當に女と間違へたかも知れません。
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一刀を
提
(
ひつさ
)
げて、上り
框
(
かまち
)
にヌツと突つ立つたのは、
青髯
(
あをひげ
)
の跡凄まじい中年の浪人です。
銭形平次捕物控:030 くるひ咲
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
成程四十三四の
青髯
(
あをひげ
)
、人相は凄まじいが、その割には腰の低い男です。
銭形平次捕物控:048 お藤は解く
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
背の高い、
青髯
(
あをひげ
)
の凄まじい、何んとなく人好きはしません。
銭形平次捕物控:217 歎きの幽沢
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
青
常用漢字
小1
部首:⾭
8画
髯
漢検1級
部首:⾽
15画
“青”で始まる語句
青
青年
青々
青苔
青柳
青葉
青梅
青山
青白
青銅