“霊壇”の読み方と例文
読み方割合
れいだん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暗澹あんたんたる洞窟、また悲惨ではあるが、隠密の霊壇れいだんとしては、むしろ、香華こうげの壇にまさるかもしれない。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一点の御灯みあかし霊壇れいだんの奥に仰ぐ。——範宴は、ここに趺坐ふざすると、弱い心も、強い心も、すべてのが溶けてくるのを感じる。そして肉体を忘れる。在るのは生れながらの魂のみであった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
惨々さんさん幽々ゆうゆう、なにか霊壇れいだんを吹きめぐる形なきものが鬼哭きこくしてでもいるようだ……
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)