雷鼓らいこ)” の例文
「負け振りがおかしい?」と見て、敢えて深追いしなかったが、それでもたちまち両岸の物陰から魏の旗がひらめき見え、喊声かんせい雷鼓らいこうしおとともに
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
魏延は、はるかにそれを見、同じく雷鼓らいこして陣形を詰めよせて来た。やがて漆黒しっこくの馬上に、朱鎧しゅがい緑帯りょくたいし、手に龍牙刀りゅうがとうをひっさげて、躍り出たる者こそ魏延だった。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかもそこではさらに、呉の徐盛が、雷鼓らいこして伏兵を起し、山上山下から襲ってきた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
人々が憂いや怒りをふくむ所以ゆえんは、この太郎と呼ぶ番犬は、今は江戸表にある主人の但馬守宗矩むねのりが、ひどく可愛がっていた犬でもあり、殊に、紀州頼宣公が愛している雷鼓らいこという牝犬めすいぬの児を
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雷鼓らいこ
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)