雷名らいめい)” の例文
玄翁げんをう和尚は伊夜彦山いやひこさんふもと箭矧やはぎ村のさんなり。近世ちかきよにいたりて徳僧とくそう高儒かうじゆ和哥書画の人なきにしもあらざれども、遠く四方に雷名らいめいせるはすくなし。
ただ君が容易に依頼者を満足するの弊として往々粗末なる杜撰ずさんなる陳腐なる拙劣せつれつなる無趣味なる画を成す事あり。しかれども依頼者は多く君の雷名らいめいを聞いて来る者画の巧拙こうせつはこれを鑑別するの識なし。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
玄翁げんをう和尚は伊夜彦山いやひこさんふもと箭矧やはぎ村のさんなり。近世ちかきよにいたりて徳僧とくそう高儒かうじゆ和哥書画の人なきにしもあらざれども、遠く四方に雷名らいめいせるはすくなし。