雌牛めうし)” の例文
それから帰り道に金ができるかもしれないから、そのときシャヴァノンへ行って、王子さまの雌牛めうしのおとぎ芝居しばいえんじることにしよう。
なぜなら売り手といよいよ相談そうだんを始めるまえに、ありったけの力で雌牛めうしのしっぽに一つずつぶら下がってみればわかるのだからと言った。
獣医じゅういはしかしその両方の前を知らん顔で通りぎて、わたしたちのやりかけた争論そうろうを中止させた。そして第三の雌牛めうしに向かった。
わたしは耳を立てて、犬の声か、雌牛めうしのうなり声でも聞こえはしないかと思ったが、ただもうしんとしずまり返っていた。
いちばんおしまいには、これまでの手紙よりまたひどくなって、もう金がないなら、雌牛めうしのルセットを売っても、ぜひ金をこしらえろと言って来た。
わたしが外へ出て雌牛めうしの世話をしているうち、急に夕立がやって来ると、この女はわたしをさがしに来て、あさの前かけで頭からすっぽりくるんでくれた。