隅隅すみずみ)” の例文
世界の隅隅すみずみに照明を与えて人人の眼光をくらましている日本の様が、孫悟空そんごくうのように電光石火の早業を雲間でしているに相違ないと思われた。
厨房日記 (新字新仮名) / 横光利一(著)
平三郎は刀の異状に力を得て、若党と三人で松明たいまつけて庭の隅隅すみずみを調べて廻った。曇った空に鬼魅きみ悪い冷冷ひえびえする風が出ていた。庭には何の異状もなかった。
水面に浮んだ女 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
世界の隅隅すみずみまでをつなぎ合せ
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
天の隅隅すみずみに降り注ぐ。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)