かぎ)” の例文
それは日がかぎってくるような気持ちだ。今迄明るかったものが、急に陰欝になってくる。凡てが頼りなく淋しく思われてくる。
二つの途 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
すると、僅かな気分の揺ぎに、その光りがふっとかぎっていった。過去の事実が巖として聳えていた。彼はまた無限の暗い深みへ陥っていった。
二つの途 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)