“陰地(いんち)” の例文
そも/\越後国は北方の陰地(いんち)なれども一国(いつこく)の内陰陽(いんやう)を前後(ぜんご)す。いかんとなれば天は西北にたらず、ゆゑに西北を陰(いん)とし、地は東南に足(たら)ず、ゆゑに東南を陽(やう)とす。
……そもそも越後国は北方の陰地(いんち)なれども、一国の内(うち)陰陽を前後す。いかんとなれば天は西北にたらず、ゆゑに西北を陰とし、地は東南に足らず、ゆゑに東南を陽とす。
語呂の論理 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
醜(みにく)い姿忌み嫌わるゝ悲しさに、大びらに明るい世には出られず、常に人目を避けて陰地(いんち)にのたくり、弱きを窘(いじ)めて冷たく、執念深く、笑うこともなく世を過す蛇を思えば
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)