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阪路
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さかみち
ふりがな文庫
“
阪路
(
さかみち
)” の例文
その頃月が瀬には、
俥
(
くるま
)
に
狗
(
いぬ
)
の
先曳
(
さきびき
)
がついて、
阪路
(
さかみち
)
にかゝると
襷
(
たすき
)
に
首環
(
くびわ
)
をかけた狗が、汗みどろになつてせつせと俥の先を曳いたものだ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
林を出でて、
阪路
(
さかみち
)
を下るほどに、風
村雲
(
むらくも
)
を払ひさりて、雨もまた
歇
(
や
)
みぬ。湖の上なる霧は、重ねたる布を
一重
(
ひとえ
)
、二重と
剥
(
は
)
ぐ如く、
束
(
つか
)
の
間
(
ま
)
に晴れて、西岸なる人家も、また手にとるやうに見ゆ。
うたかたの記
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
吐く
羊膓
(
やうちやう
)
たる
阪路
(
さかみち
)
進むが如くまた
退
(
もど
)
るが如し馬をしばしと止めて元
來
(
き
)
し方を顧みれば淺間の山はすでに下に見られて其身は白雲の上にあり
昨日
(
きのふ
)
此山を見て一睨みして置きしが今日は昨日宿りし處を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
君は この
阪路
(
さかみち
)
をいつまでものぼりつめて
秋の瞳
(新字旧仮名)
/
八木重吉
(著)
“阪路”の意味
《名詞》
片方が低くなり坂となっている道。
(出典:Wiktionary)
阪
常用漢字
小4
部首:⾩
7画
路
常用漢字
小3
部首:⾜
13画
“阪”で始まる語句
阪
阪地
阪者
阪東
阪谷朗廬
阪下
阪谷
阪大佐太郎
阪上
阪急