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闘茶
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とうちゃ
ふりがな文庫
“
闘茶
(
とうちゃ
)” の例文
近ごろ大流行の
茶寄合
(
ちゃよりあい
)
、つまり
闘茶
(
とうちゃ
)
、あれは茶の
銘
(
めい
)
を飲みわけて、
中
(
あた
)
った
外
(
はず
)
れたと、一夜に数千貫のかねやら
賭物
(
かけもの
)
をうごかす博奕だ。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いや道誉の客となるのは
苦手
(
にがて
)
だ。
闘茶
(
とうちゃ
)
か、
立花
(
りっか
)
(生け花)か。やれ
香道
(
こうどう
)
の、
連歌
(
れんが
)
のとくる。まずは兄上おひとりで」
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、一
夕
(
せき
)
、佐女牛の邸に、
闘茶
(
とうちゃ
)
の会を催して、在京の諸大将を招待した。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼が道楽に
創
(
はじ
)
めた
立花
(
りっか
)
(生け花)、
闘茶
(
とうちゃ
)
(茶道)なども、やがて観世清次どのの
舞能
(
ぶのう
)
のごとく、案外、ゆくすえ世の文化に大きな開花を見せるやも知れません。なべて人に役立つものは亡びない。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“闘茶”の解説
闘茶(とうちゃ)とは、茶の点て方や、茶を飲んで香りや味から産地を推測するなどして、勝敗を競う遊び。中世~近世に流行した。日本では回茶、飲茶勝負、茶寄合、茶湯勝負、貢茶などとも呼ばれ、現代でも茶の産地を鑑定する「茶歌舞伎」が行われている。中国では茗茶、銘闘などの異名がある。
中国の唐代に始まって宋代に発展したと考えられているが、日本に伝来後は中国・日本ともにそれぞれ独自の形式を確立させた。
(出典:Wikipedia)
闘
常用漢字
中学
部首:⾨
18画
茶
常用漢字
小2
部首:⾋
9画
“闘”で始まる語句
闘
闘鶏
闘諍
闘牛
闘争
闘牛場
闘牛士
闘志
闘牛行
闘牛楽