“とうちゃ”の漢字の書き方と例文
語句割合
闘茶100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近ごろ大流行の茶寄合ちゃよりあい、つまり闘茶とうちゃ、あれは茶のめいを飲みわけて、あたったはずれたと、一夜に数千貫のかねやら賭物かけものをうごかす博奕だ。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いや道誉の客となるのは苦手にがてだ。闘茶とうちゃか、立花りっか(生け花)か。やれ香道こうどうの、連歌れんがのとくる。まずは兄上おひとりで」
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、一せき、佐女牛の邸に、闘茶とうちゃの会を催して、在京の諸大将を招待した。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼が道楽にはじめた立花りっか(生け花)、闘茶とうちゃ(茶道)なども、やがて観世清次どのの舞能ぶのうのごとく、案外、ゆくすえ世の文化に大きな開花を見せるやも知れません。なべて人に役立つものは亡びない。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)