“茶寄合”の読み方と例文
読み方割合
ちゃよりあい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近ごろ大流行の茶寄合ちゃよりあい、つまり闘茶とうちゃ、あれは茶のめいを飲みわけて、あたったはずれたと、一夜に数千貫のかねやら賭物かけものをうごかす博奕だ。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あんな乱世の中で、茶寄合ちゃよりあい(茶道の原始的な遊び事)から香道こうどう立花りっか(華道の始まり)などの風流を興していた彼。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
禅僧の手で漢土から渡来した始めのころは、禅堂や貴人のあいだに、養生薬のように、そっと愛飲されていたにすぎなかったが、近ごろでは“茶寄合ちゃよりあい”などという言葉さえ聞くほどだった。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)