闘志とうし)” の例文
ただ、かれがたえず悩んだのは、ともすると心の底に、朝倉先生のいわゆるけちな闘志とうしがうごめくことであった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
中柄ちゅうがらで肉のしまっているこの女水泳教師のうすい水着下の腹輪の肉はまだ充分じゅうぶん発達しないさびしさを見せてはいるが、こしの骨盤ははち型にやや大きい。そこに母性的の威容いようたくましい闘志とうしとをひそましている。
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
同時に闘志とうしに似たものがかれの心にうごめいた。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)