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闇々
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あんあん
ふりがな文庫
“
闇々
(
あんあん
)” の例文
いっそう凄惨な
余韻
(
よいん
)
を
罩
(
こ
)
めて、いかさま人の死にそうな晩だ、この濃い黒
闇々
(
あんあん
)
の底にどれだけ多くのたましいがさ迷っていることか——あらぬことまで思わせるのだった。
釘抜藤吉捕物覚書:08 無明の夜
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
穴の如く、その底よりは風の吹き
出
(
い
)
づると思ふ
黒
(
こく
)
闇々
(
あんあん
)
たる坂下より、ものののぼるやうなれば、ここにあらば捕へられむと恐しく、とかうの思慮もなさで
社
(
やしろ
)
の裏の狭きなかににげ入りつ。
竜潭譚
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
紅
(
べに
)
と緑の光弾、
円蓋
(
えんがい
)
、
火箭
(
ひや
)
、ああ、その銀光の
投網
(
とあみ
)
、
傘下
(
からかさおろ
)
し、爆裂し、
奔流
(
ほんりゅう
)
し、
分枝
(
ぶんし
)
し、交錯し、
粉乱
(
ふんらん
)
し、
重畳
(
ちょうじょう
)
し、
傘下
(
からかさおろ
)
し、傘下し、傘下し、八方に
爛々
(
らんらん
)
として一瞬にしてまた
闇々
(
あんあん
)
たる、清秀とも
木曾川
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
闇
常用漢字
中学
部首:⾨
17画
々
3画
“闇々”で始まる語句
闇々冷々