長橋ながはし)” の例文
瀬田せた長橋ながはし渡る人稀に、蘆荻ろてきいたずらに風にそよぐを見る。江心白帆の一つ二つ。浅きみぎわ簾様すだれようのもの立て廻せるはすなどりのわざなるべし。
東上記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
こんどの上洛では、特に道をかえて勢田せたへかかった。それは夏の初めに、彼が設計して着手させておいた勢田の長橋ながはしの工事が落成したとあるので
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
むらと村とは長橋ながはし
筑波ねのほとり (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)