長島ながしま)” の例文
……中将ちゅうじょうきみ(信雄)には、一刻もはやく、長島ながしまの御本城へおかえりあるこそ然るべく存ずる。あとは、家康が、しかと要害ようがいをかためておきますから
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大神宮さまのある宇治山田うじやまだ市などよりも、ずっと南のほうに、長島ながしまという町があるのですが、そこから船で八キロばかりの荒海あらうみの中に、その岩屋島があるのです。
大金塊 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
五郎作は実家が江間氏えまうじで、一時長島ながしま氏をおかし、真志屋の西村氏をぐに至った。名は秋邦しゅうほうあざな得入とくにゅう空華くうげ月所げっしょ如是縁庵にょぜえんあん等と号した。平生へいぜい用いた華押かおうは邦の字であった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
少年探偵団員で、中学一年の中村なかむら君と、有田ありた君と、長島ながしま君の三人は、大のなかよしでした。
電人M (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
(まず、長島ながしま清洲きよすのあいだに兵を上陸させて、信雄と家康とを中断してしまうがよい)
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)