“鎌倉殿”の読み方と例文
読み方割合
かまくらどの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鎌倉殿かまくらどのは、船中に於て嚇怒かくどした。愛寵あいちょうせる女優のために群集の無礼をいきどおつたのかと思ふと、——うではない。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
今も我があたりにて老女らうぢよなど今日けふは布を市にもてゆけなどやうにいひて古言こげんものこれり。東鑑あづまかゞみあんずるに、建久三壬子の年勅使ちよくし皈洛きらくの時、鎌倉殿かまくらどのより餞別せんべつの事をいへるくだり越布ゑつふたんとあり。
日本一にっぽんいちにてそうろうぞと申しける。鎌倉殿かまくらどのこと/″\しや、何処いずこにて舞ひて日本一とは申しけるぞ。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)