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鋳潰
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いつぶ
ふりがな文庫
“
鋳潰
(
いつぶ
)” の例文
この艇内に青春を
鋳潰
(
いつぶ
)
すと決ったことの
悒鬱
(
ゆううつ
)
さで、機嫌はよくなかったので、魚戸と喋ることは僕の方からも避けていたといえる。
宇宙尖兵
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
これは誰でも考えることで、今度の犯人もその一つを
択
(
えら
)
んだであろうと察せられるが、そのほかの方法はその小判を
鋳潰
(
いつぶ
)
して
地金
(
じがね
)
に変えてしまうことである。
半七捕物帳:47 金の蝋燭
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
凡
(
おおよ
)
そ此等の人々は、皆多少今の文壇の創建に先だって、生埋の運命に迫られたものだ。それは丁度雑りものの
賤金属
(
せんきんぞく
)
たる鴎外が
鋳潰
(
いつぶ
)
されたと同じ時であった。
鴎外漁史とは誰ぞ
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
偉人傑士といえども、御時世が変わると、百代の後にまで遺す気で建てられた銅像も
鋳潰
(
いつぶ
)
されたりするのである。現に不思議な時代に遭遇して、我々はそれを嫌になるほど見聞したはずである。
随筆銭形平次:13 平次身の上話
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
黄金の甲冑を盗むことで、それを盗んだ多四郎は、それを
鋳潰
(
いつぶ
)
して売ったため、にわかに富豪になったこと、その甲冑を取り返すため、窩人達が人の世へ出て行ったこと、こうして多四郎の紋兵衛は
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
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(おお、あたらわが青春を本艇の中で
鋳潰
(
いつぶ
)
してしまうのか。ああ、われはあわれな宇宙囚! 残念な……)
宇宙尖兵
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
下手な細工をすると、国宝
鋳潰
(
いつぶ
)
しという重罪に問われます。
半七捕物帳:65 夜叉神堂
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
鋳
常用漢字
中学
部首:⾦
15画
潰
常用漢字
中学
部首:⽔
15画
“鋳”で始まる語句
鋳
鋳物
鋳型
鋳掛屋
鋳物師
鋳造
鋳出
鋳直
鋳金
鋳鉄