“銭叺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぜにがます66.7%
ぜにかます33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「———『風袋かぜぶくろに、とりばち、銭叺ぜにがます、小判に、金箱かねばこ立烏帽子たてえぼし、………』」
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それから数日ののち、銀之丞は一品薬王寺宮御門跡の御賽銭宰領に変装し、井遷寺の床下に積んであった不浄の金を二十二の銭叺ぜにがますに入れ、十一頭の馬に負わせ、百姓共に口を取らせて名古屋まで運び
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
と、忽ちそこへ勘定方の武士にひきいられた足軽たちが重そうに銭叺ぜにかますをかついで来た。一荷や二荷ではない。何十というかますの山、いや銭の山がまたたくうちに積まれた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)