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銜煙管
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くわえぎせる
ふりがな文庫
“
銜煙管
(
くわえぎせる
)” の例文
「お屋敷方でも
滅多
(
めった
)
にこんな
名木
(
めいぼく
)
は見られますまい。」と種員も今は
銜煙管
(
くわえぎせる
)
のまま庭の方へ眼を移したが突然思い出したように
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
背戸
(
せど
)
から廻って来たらしい、草鞋を
穿
(
は
)
いたなりで、
胴乱
(
どうらん
)
の
根付
(
ねつけ
)
を
紐長
(
ひもなが
)
にぶらりと
提
(
さ
)
げ、
銜煙管
(
くわえぎせる
)
をしながら並んで
立停
(
たちどま
)
った。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
、了簡違いな、また新吉の野郎もいやに亭主ぶりやアがって、
銜煙管
(
くわえぎせる
)
でもってハイお出で、なんと云ってやがる、本当に呆れけえらア、
下
(
さが
)
れ/\
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
奥様がそれを引寄せて、御畳みなさるところを、御客様は
銜煙管
(
くわえぎせる
)
で眺入って、もとの御包に
御納
(
おしま
)
いなさるまで、
熟
(
じっ
)
と視ていらっしゃいました。思いついたように
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
がたくた
引込
(
ひっこ
)
む、石炭を積んだ大八車の通るのさえ、
馬士
(
まご
)
は
銜煙管
(
くわえぎせる
)
で、しゃんしゃんと
轡
(
くつわ
)
が揺れそうな合方となる。
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
銜
漢検1級
部首:⾦
14画
煙
常用漢字
中学
部首:⽕
13画
管
常用漢字
小4
部首:⽵
14画
“銜”で始まる語句
銜