銀覆輪ぎんぷくりん)” の例文
量目はかりめ約百万両。閻浮檀金えんぶだごん十斤也。緞子どんす縮緬ちりめんあやにしき牡丹ぼたん芍薬しゃくやく、菊の花、黄金色こんじきすみれ銀覆輪ぎんぷくりんの、月草、露草。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ある日「富士が見えますよ」と、隣の机から呼びかけられて、西日さす銀覆輪ぎんぷくりんの雲間から、この山を見た、それが今まで、雨や、どんよりした花曇りに妨げられて、逢いたくて逢えない顔であった。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)