“銀匙”の読み方と例文
読み方割合
ぎんさじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第三の世界は燦として春の如くうごいてゐる。電燈がある。銀匙ぎんさじがある。歓声がある。笑語しょうごがある。泡立あはだ三鞭シャンパンさかづきがある。さうして凡てのうへかんむりとして美くしい女性がある。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ただ……ただ、わたしは全くかみさんの銀匙ぎんさじが心配ですの……アマリヤ・イヴァーノヴナ!
銀匙ぎんさじがある。歓声がある。笑語がある。泡立あわだつシャンパンの杯がある。そうしてすべての上の冠として美しい女性にょしょうがある。三四郎はその女性の一人ひとりに口をきいた。一人を二へん見た。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)