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重囲
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じゅうい
ふりがな文庫
“
重囲
(
じゅうい
)” の例文
旧字:
重圍
醤買石は、生命からがら、
怒濤
(
どとう
)
のような敵の
重囲
(
じゅうい
)
を切りぬけて、ビルマ・ルートへ逃げこむという騒ぎを演じた。
毒瓦斯発明官:――金博士シリーズ・5――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
鉄火
(
てっか
)
とはいえ、女の手だけでどうしてあの
重囲
(
じゅうい
)
を切り抜けて、ここにこうして、今つづみの与吉を、なかば
色仕掛
(
いろじかけ
)
で柔らかい
捕虜
(
とりこ
)
にしようとしているのであろう。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
知らないうちに
重囲
(
じゅうい
)
のうちに自分を
見出
(
みいだ
)
した
孤軍
(
こぐん
)
のような心境が、遠くから彼女を襲って来た。彼女は
周囲
(
あたり
)
を見廻した。しかしそこには夫を除いて
依
(
たよ
)
りになるものは一人もいなかった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
この空の
重囲
(
じゅうい
)
におちいっても、まだ逃げおおせるつもりなのでしょうか。
少年探偵団
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
当夜若君の
孤軍
(
こぐん
)
は、いちどは
重囲
(
じゅうい
)
におちいられたが、折もよし、
人穴城
(
ひとあなじょう
)
の殿堂から、にわかに猛火を発したので、さすがの
呂宋兵衛
(
るそんべえ
)
も、
間道
(
かんどう
)
から逃げおちて、のこるものは
阿鼻叫喚
(
あびきょうかん
)
の落城となった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“重囲”の意味
《名詞》
何重にも周りを囲むこと。その囲み。
(出典:Wiktionary)
重
常用漢字
小3
部首:⾥
9画
囲
常用漢字
小5
部首:⼞
7画
“重囲”で始まる語句
重囲脱出