酒田さかた)” の例文
米沢よねざわを中心とした置賜おきたまの文化と、山形やまがたを中心とした村山むらやまの文化と、鶴岡つるおか酒田さかたを中心とした庄内しょうないの文化と、この三つの異る地域がそれぞれに栄えたために
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
また山形県酒田さかたの富豪本間ほんま氏がその子弟の教育を小学程度にとどめてそれ以上を学ばしめざるのみか、氏一家の反対に由って今なお中学の設置を酒田町に見ざる類の
婦人と思想 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
三春みはるの三帥社、会津あいずの愛身社、相馬そうまの北辰社、磐城いわきの興風社、酒田さかたの尽性社、盛岡もりおかの求我社、仙台の鶴鳴社、福島県下の岩磐二州会などは、日本にはじめての政治結社であった。
是などは新潟の次のみなと酒田さかたとか新湊しんみなととか、能登のと小木おぎ宇出津うしつとかの歌であろう。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
産地は不明であるが、佐渡の産と云われ、処によっては「佐渡箪笥さどだんす」とも呼ばれる。もとより佐渡一ヶ所に限られたことはなく、羽前うぜん酒田さかた越前えちぜん三国みくにでも造られたようである。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
最上川に沿うて西に進みますと庄内しょうないの中心に出ます。この辺は日本で一、二を争う米の産地ともいえましょうか。鶴岡つるおか酒田さかたとの二つの大きな町がありますので、手仕事も一段と栄えました。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)