まち)” の例文
明日まで待ってみてはという夫人のすすめには耳も借さずに、彼はすぐさままちへ出かけて行った。
昨日の晩方から熱が出たので、今朝は夜が明けるのも待ち兼ねるようにしてまちへ急ぎの使を出して、ある有名な醫者を迎えにやった。その醫者の到着を待っているところなのであった。
『朝がたお出かけになったまま、まだお歸りになりません。今日は誕生祝いのおよばれで、まちへおいでになったのですから、夜なかの二時か三時すぎでなければ、まずお戻りはありますまい』