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都々逸
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どゞいつ
ふりがな文庫
“
都々逸
(
どゞいつ
)” の例文
「何しろ莊左衞門といふ人は、町人のくせに學問が好きで、小唄も
碁
(
ご
)
將棋
(
しやうぎ
)
もやらないかはりに、四角な文字を讀んで、
唐
(
から
)
の
都々逸
(
どゞいつ
)
を作つた」
銭形平次捕物控:113 北冥の魚
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一九〇八年板ごむの「歴史としての民俗學」第一章などを見ると、今日開明に誇る歐羅巴人の多くの祖先も
都々逸
(
どゞいつ
)
御順
(
ごじゆん
)
で、老は棄てられ壯きは殘る風俗で
澄
(
スマ
)
して居たらしい。
棄老伝説に就て
(旧字旧仮名)
/
南方熊楠
(著)
都々逸
(
どゞいつ
)
、
三下
(
さんさが
)
り、
大津絵
(
おおつえ
)
などを、
粋
(
いき
)
な節廻しで歌われると、子供ながらも体内に漠然と潜んで居る放蕩の血が湧き上って、人生の楽しさ、歓ばしさを暗示されたような気になります。
幇間
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
東皐子
(
とうくわうし
)
は
之
(
これ
)
を
聞
(
き
)
いて、
正
(
まさ
)
しく
都々逸
(
どゞいつ
)
の
功徳
(
くどく
)
だと
誇
(
ほこ
)
るのであつた。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
「扇屋の取卷きの中へ、お前が一枚入つたといふのかえ、——お見それ申したが、お前も矢つ張りその十七文字の
都々逸
(
どゞいつ
)
の伜見たいのを
用
(
もち
)
ひるのかえ」
銭形平次捕物控:209 浮世絵の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「一軒目は學者で、
都々逸
(
どゞいつ
)
も雜俳も心得てゐる、恐ろしく
粹
(
いき
)
な先生。足も身體も惡いが、昔は御武家だつたさうで、大澤傳右衞門、お家を狙ふ曲者見たいな名をして居る」
銭形平次捕物控:302 三軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「唐天竺の
都々逸
(
どゞいつ
)
も心得て居るし、笛も吹けば琴も彈くんですつて」
銭形平次捕物控:280 華魁崩れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“都々逸”の解説
都々逸(どどいつ)とは、江戸末期に初代の都々逸坊扇歌(1804年-1852年)によって大成された、口語による定型詩。七・七・七・五の音数律に従う。
(出典:Wikipedia)
都
常用漢字
小3
部首:⾢
11画
々
3画
逸
常用漢字
中学
部首:⾡
11画
“都々逸”で始まる語句
都々逸坊扇歌
都々逸坊仙歌