遣付やつつ)” の例文
受けなかつたらかへつて神罰が有ると、弄謔からかひとは知れてゐるけれど、言草いひぐさが面白かつたから、片端かたつぱしから引受けて呷々ぐひぐひ遣付やつつけた。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
換言すれば生存上腕力の必要を向後かうご当分のあひだ忘れる事の出来ないやうに遣付やつつけられた。軍国主義が今迄彼等に及ぼした、又これから先彼等に及ぼすべき影響は決して浅いものではない。
点頭録 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「又遣付やつつけた!」
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)