道悪みちわる)” の例文
旧字:道惡
道悪みちわるを七八丁飯田町いいだまち河岸かしのほうへ歩いて暗い狭い路地をはいると突き当たりにブリキぶきむねの低い家がある。もう雨戸が引きよせてある。
窮死 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「どうせお旦那だんなはおれなさいましたよ。どうしても清元きよもと出語でがたりでね、役者がこちとらと違って、両方とも好う御座いまさア」と市助も跣足はだしで夕立後の道悪みちわるを歩いて行った。
悪因縁の怨 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)