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逸見
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へんみ
ふりがな文庫
“
逸見
(
へんみ
)” の例文
「わしは知っておるばかりでなく、武州小川の
逸見
(
へんみ
)
の道場で、その男と試合をしたことがある。しかも負けた」と冬次郎はいった。
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
いえいえ、兄は
到底
(
とうてい
)
あなた様の敵ではござりませぬ、同じ
逸見
(
へんみ
)
の道場で腕を磨いたとは申せ、竜之助殿と我等とは段違いと、つねづね兄も申しておりまする。
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
話が
下
(
しも
)
へ
下
(
さが
)
って来る。盲汁の仲間には硬派もいれば軟派もいる。軟派の
宮裏
(
みやうら
)
が硬派の
逸見
(
へんみ
)
にこう云った。
ヰタ・セクスアリス
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
甲州では
逸見
(
へんみ
)
筋浅尾村の孫左衛門を始めとし、
金御岳
(
かねのみたけ
)
に入って仙人となったという者少なからず、東河内領の三沢村にも、薬を常磐山に採って
還
(
かえ
)
らなかった医者がある。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
このほかにも俗字の
苦情
(
こごと
)
をいえば、
逸見
(
へんみ
)
もいつみと読み、
鍛冶町
(
かぢちょう
)
も鍛冶町と改めてたんやちょうと読むか。あるいはまた、同じ文字を別に読むことあり。こは、その土地の風ならん。
小学教育の事
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
庄太郎は、この一つ目からすぐ傍の、
弥勒寺
(
みろくじ
)
まえ、五間堀の
逸見
(
へんみ
)
若狭守様のお上屋敷へ、屋根の葺きかえに雇われていて、きょうは、仕上げの日だ。急ぐので、中腰に、飯をかっこんでいた。
釘抜藤吉捕物覚書:12 悲願百両
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
聞けばお前さんは小川宿の、
逸見
(
へんみ
)
多四郎先生の、直弟子で素晴らしい手並とのこと、以前から一度立合って、教えを受けたいと思っていた。
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「
御家新
(
ごけしん
)
。
逸見
(
へんみ
)
流の弓の名人だそうで、へえ。」
釘抜藤吉捕物覚書:08 無明の夜
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「甲源一刀流祖
逸見
(
へんみ
)
太四郎
義利孫逸見利泰
(
よしとしそんへんみとしやす
)
……」
大菩薩峠:18 安房の国の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
聞けば高萩の猪之松は、
逸見
(
へんみ
)
多四郎から教えを受け、甲源一刀流では使い手とのこと、林蔵といえどもこの拙者が、新影流は十分仕込んで置いた。
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「ははあ、甲源一刀流、秩父の
逸見
(
へんみ
)
だな」
大菩薩峠:18 安房の国の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
井上嘉門の一団であったが、四梃の駕籠に乗っている者は、嘉門と
逸見
(
へんみ
)
多四郎と、お妻とそうして東馬とであった。
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
武州練馬の樋口十郎左衛門、同じく小川の
逸見
(
へんみ
)
多四郎、それから、それからもう一人! うん、そうだ、あの人だ!
名人地獄
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
逸
常用漢字
中学
部首:⾡
11画
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
“逸見”で始まる語句
逸見利恭
逸見冠者
逸見志摩
逸見無車
逸見木工允