連衆つれしゅう)” の例文
「あのうお客様。唯今八、九人づれのお方が、案内も待たないで上がってしまいましたが、本当にこちら様のお連衆つれしゅうなのでございましょうか」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「戸惑いをなされたな、ここは御簾の間で、開かずになっている、お部屋はどちらで、連衆つれしゅうは?」
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
武「いや其のもとは隣の座敷にお居でのか、そして此の者の連衆つれしゅうか」
お角親方の連衆つれしゅうの一人にこしらえ、留守番をひとり守っているていにして、避難と、休息とを兼ねて、ゆっくりと落着くことができる、つまり、一石二鳥にも三鳥にもなるという寸法だ。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
時に、お連衆つれしゅうのお方にも御異状はございませんでしたか
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「ええ、どなたもお連衆つれしゅうはありませんようでした」
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)