逆持さかも)” の例文
ふと蝋燭ろうそくほのおを見て、ジイと心耳しんじを澄ます様子であったが、何思ったか、不意に、一刀のさやを払って畳の筋目すじめ逆持さかもちにさきを向け——ブスッと、つばきわまで突き通した。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)