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身裝
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みなり
ふりがな文庫
“
身裝
(
みなり
)” の例文
新字:
身装
身裝
(
みなり
)
は氣の毒なほど粗末ですが、十七八の美しい娘で、あどけなく可愛らしいうちにも、武家の出らしい、品のよさが、好感を持たせます。
銭形平次捕物控:139 父の遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
どう繕ひやうもないクェイカー教徒の
身裝
(
みなり
)
——編み髮も何もあまりに窮屈で、質素で、どう亂れようもない——その身裝で、私共は下りて行つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
さうしなければ樂めないといふ譯もなし、普通の
身裝
(
みなり
)
で普通の顏で、歡樂を擅にする事ができるのだから。
お花見雑感
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
私はその
身裝
(
みなり
)
で帳場の書生と遊びたく思ひ、女中を呼びにやつたが、書生は仲々來なかつた。
思ひ出
(旧字旧仮名)
/
太宰治
(著)
檢校になるのは、七百十九兩で濟みますが、京都へ上る路用から、檢校になつた時、見苦しくない
身裝
(
みなり
)
や住居も要ります。
銭形平次捕物控:064 九百九十両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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身裝
(
みなり
)
を構はなかつたり、自分の與へる印象に不注意だつたりするのは、私の習慣ではなかつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「へエ、目のさめるやうな娘でしたよ。——
身裝
(
みなり
)
は惡かつたが、あんな綺麗なのは、神明にも
狸穴
(
まみあな
)
にもありません」
銭形平次捕物控:133 井戸の茶碗
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
主人
(
あるじ
)
と同年輩の四十五六、同じ
稼業
(
かげふ
)
には相違ありませんが、これは人に金を貸す方ではなく、始終借りて居る方で、酒も呑み、遊びも好き、
身裝
(
みなり
)
も相當で
銭形平次捕物控:064 九百九十両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
もう一人の姪のお道といふのは、總兵衞の弟の娘で十九、これは美しくもあり、若くもあり、その上
身裝
(
みなり
)
なども、
相模屋
(
さがみや
)
のお孃さんらしい贅澤なものでした。
銭形平次捕物控:142 権八の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
身裝
(
みなり
)
はお蝶よりいくらか派手ですが、顏立は淋しく冷たい方で、お蝶の豊麗なのと
比
(
くら
)
べると、同じ美人の仲間には入つても、男好きの點は格段の違ひがあります。
銭形平次捕物控:263 死の踊り子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
身裝
(
みなり
)
も至つて質素にひどい無口で、少し三白眼にして人を見上げる人相は、あまり結構ではありませんが、主人始め店中の者は、この上もない正直者だと保證してをります。
銭形平次捕物控:129 お吉お雪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
詳
(
くは
)
しく言へば、進藤孫三郎の家を出て、左右に別れた二人は、和泉橋の先の柳森稻荷の
蕎麥屋
(
そばや
)
ののれんの中で、人知れず
身裝
(
みなり
)
を變へたのを、さすがの曲者も氣が付かなかつたのでせう。
銭形平次捕物控:317 女辻斬
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
家賃は申す迄もなく、酒屋米屋の拂ひも
滯
(
とゞこほ
)
らず、
身裝
(
みなり
)
まで小綺麗になつたのを見て世間の人は、千兩の持參が、日向の
雪達磨
(
ゆきだるま
)
のやうに、見る/\減つて行くだらうと、人事乍ら氣が氣ぢや無い
銭形平次捕物控:279 持参千両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「當てつこをしませうや、——年恰好、身分
身裝
(
みなり
)
」
銭形平次捕物控:098 紅筆願文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
身
常用漢字
小3
部首:⾝
7画
裝
部首:⾐
13画
“身”で始まる語句
身体
身
身上
身装
身扮
身體
身動
身長
身代
身悶