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躊躇
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ためろ
ふりがな文庫
“
躊躇
(
ためろ
)” の例文
學問
(
がくもん
)
なく
分別
(
ふんべつ
)
なきものすら
企
(
くわだ
)
つることを
躊躇
(
ためろ
)
ふべきほどの
惡事
(
あくじ
)
をたくらましめたるかを
現
(
あら
)
はすは
蓋
(
けだ
)
しこの
書
(
しよ
)
の
主眼
(
しゆがん
)
なり。
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
そのうち女はもうどうにもならない様な中腰になってまで、しばらく
躊躇
(
ためろ
)
うていたが、ふと立って廊下の方へ出て行った。なりの高い頸の細い女であった。
性に眼覚める頃
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
「よし。宗時殿さえ、そのお覚悟ならば、われわれの
躊躇
(
ためろ
)
うている理由はない。——では、やがて山木の目代邸に、火の手を見られたら、それと思し召されよ」
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ハッと思って細川は
躊躇
(
ためろ
)
うたが、
一言
(
ひとこと
)
も発し得ない、
止
(
とど
)
まることも出来ないでそのまま先生の居間に入った。何とも知れない一種の
戦慄
(
せんりつ
)
が身うちに
漲
(
みな
)
ぎって、坐った時には彼の顔は
真蒼
(
まっさお
)
になっていた。
富岡先生
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
“躊躇”の意味
《名詞》
躊 躇(ちゅうちょ)
決心がつかず、迷うこと。
《動詞》
躊 躇 する(ちゅうちょ-する)
決心がつかず、迷う。
(出典:Wiktionary)
躊
漢検1級
部首:⾜
21画
躇
漢検1級
部首:⾜
19画
“躊躇”で始まる語句
躊躇逡巡