蹴鞠しゅうきく)” の例文
蹴鞠しゅうきくは、それがしも、好む道でございますが、よそながらでも、御所のおん鞠場の景を、拝見できぬものでしょうか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
奕棋えきき、営造、音律、何にもにも通暁して、茶も此人から蔡嚢さいじょうへかけて進歩したのであり、蹴鞠しゅうきくにまで通じていたか、其詩が温公詩話と詩話総亀とに見えている。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
汪士秀おうししゅう盧州ろしゅうの人であった。豪傑で力が強く、石舂いしうすを持ちあげることができた。親子で蹴鞠しゅうきくがうまかったが、父親は四十あまりの時銭塘江せんとうこうを渡っていて、舟が沈んで溺れてしまった。
汪士秀 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
の流儀で、他の余技、書道も茶も放鷹ほうよう蹴鞠しゅうきくも彫刻も、やったものと思われる。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)