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跛足
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ちんば
ふりがな文庫
“
跛足
(
ちんば
)” の例文
えゝも、
乳母
(
うば
)
めは
跛足
(
ちんば
)
ぢゃ!
戀
(
こひ
)
の
使者
(
つかひ
)
には
思念
(
おもひ
)
をこそ、
思念
(
おもひ
)
は
殘
(
のこ
)
る
夜
(
よる
)
の
影
(
かげ
)
を
遠山蔭
(
とほやまかげ
)
に
追退
(
おひの
)
ける
旭光
(
あさひ
)
の
速
(
はや
)
さよりも十
倍
(
ばい
)
も
速
(
はや
)
いといふ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
昌作は聞かぬ振をして、『
英吉利
(
イギリス
)
の詩人にポープといふ人が有つた。その詩人は、
佝僂
(
せむし
)
で
跛足
(
ちんば
)
だつたさうだ。人物の大小は体に関らないサ。』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
娘お糸、——十九年間手鹽にかけて輝くばかりに美しく育てた一人娘お糸の命を救ふ爲には、與次郎はもう
跛足
(
ちんば
)
なんかの眞似をして居られなかつたのです。
銭形平次捕物控:060 蝉丸の香爐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
……君も知ってるだろうが、鶴子を殺害した犯人はひどい猫背で、背骨が側彎し、その上
跛足
(
ちんば
)
だということが判っている。これだけいったらあとはもう諄くいう必要はあるまい。
魔都
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
跛足
(
ちんば
)
で
眇眼
(
すがめ
)
でちんちくりんの山本
勘助
(
かんすけ
)
の例を引いて、体の器官に不備な所があるのは却って威容を増すものだなどゝ云う風に上手に吹っ込む者があると、だん/\当人も慰められて
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
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二十七八のまだ若くて元氣な男ですが、眞つ黒で少し
跛足
(
ちんば
)
で、おまけに小人に近い小男です。
銭形平次捕物控:224 五つの壺
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
因業
(
いんごふ
)
で通つた宗太郎、町人をいぢめて、充分金は出來たといふ話ですが、
跛足
(
ちんば
)
で變屈者で、一二年越し口説き廻され乍ら、お品はどうも受け容れる氣になれない相手だつたのです。
銭形平次捕物控:046 双生児の呪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
跛
漢検1級
部首:⾜
12画
足
常用漢字
小1
部首:⾜
7画
“跛足”で始まる語句
跛足馬