越人えつじん)” の例文
かつて一度は同じ連衆に参加した者の間にすら、後々のちのちは異説を生じ、越人えつじん支考しこう許六きょりく惟然いぜんなどは互いにののしりまた争っていたのである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
主命を辱しむること、見よ、かくのごとし、既に仁恵といういずくんぞ越人えつじん秦人しんじんとを分たん、されどもこれをおきてと謂わば、また論ずるに足らざるなり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
扁鵲へんじゃくもそう言っている、「越人えつじんよく起すべき者を知ってこれを起す」
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
君が代や筑摩祭も鍋一つ 越人えつじん
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
という其角きかく越人えつじん両吟りょうぎんは、親がまじないのためにわが子に他人という名を付ける風習をえいじたもので、この俗信は今でもまだ地方にはあとを留め
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そろばん置けば物知りといふ 越人えつじん
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)