賃金ちんぎん)” の例文
おとこは、そこで賃金ちんぎんを、いつもよりはよけいにもらいました。こころのうちでほくほくよろこびながら、うしにもみずをやり、自分じぶんやすんでから、かえりにいたのでした。
ある男と牛の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
すると書記はいくらか金を御者ぎょしゃにやって、わたしたちに馬車から下りろと言った。御者はわたされた賃金ちんぎんを見て、ぶつぶつ言っていたが、やがてくるりと方向をえて馬車を走らせて行った。
賃金ちんぎんが、やすいからだろうが、あんなことをさせるのは、むじひだ。」
(新字新仮名) / 小川未明(著)