護身ごしん)” の例文
護身ごしんじゆつや、魔法まはふつかひのをしへにあらず、なきはゝ記念かたみなりきとぞ。はなさと温泉いでゆ夜語よがたり
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
とふたたびそでをまくりなおした。かれは鉄杖てつじょうを背なかへくくりつけて、護身ごしんの短剣をぬいた。そして、岩の面へむかって、一段いちだん一段、じぶんの足がかりを、掘りはじめたのである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)