うたい)” の例文
新字:
鼓も鳴らさず、うたいも口ずさまず、世間はたゞもう、品の良い美男が四人まで、裕福に暮してゐるのを不思議に思つてゐたのです。
久三は例の持前の癇癪かんしゃく癖から、一寸した事で昨夜は激しい口調でうたいをしたりした五十嵐をしかり飛ばしたりした。
(新字新仮名) / 楠田匡介(著)
二ではうたいの「善知鳥うとう」など、三では「阿漕あこぎ」、「鵜飼うがひ」などその適例てきれいである。幽靈ゆうれいがいして全體ぜんたい性質せいしつ陰氣いんきで、すごいものである。相貌さうぼうなども人間にんげん大差たいさはない。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)