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謀判
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ぼうはん
ふりがな文庫
“
謀判
(
ぼうはん
)” の例文
それから燭臺の下に紙の燃えた灰のあつたのは、爲三郎が肌身につけてゐる、お夏の繪姿だよ、
謀判
(
ぼうはん
)
で縛られさうになつてゐるし、借金で首は廻らない。
銭形平次捕物控:184 御時計師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
剰
(
あまつさ
)
え
謀判
(
ぼうはん
)
の罪を犯したことが明白になり、
身柄
(
みがら
)
を吉長に下げ渡されて即時に首を
刎
(
は
)
ねられた。
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
惡い人間に引つ掛つて
謀判
(
ぼうはん
)
の罪に落されさうになり、
身上
(
しんしやう
)
を投げ出した上娘のお歌まで佐野喜に賣つて、
漸
(
やうや
)
く遠島は
免
(
まぬか
)
れましたが、その後お歌の歌川が病氣になり
銭形平次捕物控:117 雪の夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それから一年過ぎ、私は惡い客に騙されて、危ふく
謀判
(
ぼうはん
)
の一味に引摺り込まれるところを、大金を出して救つて下すつたのも孫右衞門旦那で、お蔭で私は首が
繋
(
つな
)
がりました。
銭形平次捕物控:253 猫の首環
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
植木屋幸右衛門はもと
鳥越
(
とりごえ
)
で大きく暮していたが、悪い人間に引っ掛って
謀判
(
ぼうはん
)
の罪に落されそうになり、
身上
(
しんしょう
)
を投げ出した上娘のお歌まで佐野喜に売って、ようやく遠島は
免
(
まぬか
)
れましたが
銭形平次捕物控:117 雪の夜
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
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「その他にもう一つ。殺された爲三郎はあの御面相で恐しく道樂強く、借金だらけで首も廻らなくなり、
謀判
(
ぼうはん
)
(詐欺)かなんかに掛り合つて、この家を追ん出されさうになつてゐたさうですよ」
銭形平次捕物控:184 御時計師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“謀判”の意味
《名詞》
他人を欺くために印章を偽造すること。また、その印章。
(出典:Wiktionary)
“謀判(謀書)”の解説
謀書(ぼうしょ)とは、近代以前の日本において、公私の文書を偽造することもしくはその文書のこと。
謀書とともに、文書に据えられる花押・印章が併せて偽造されることがあり、偽造された花押・印章のことを謀判(ぼうはん)と呼び、謀書とセットにされる場合がある。
(出典:Wikipedia)
謀
常用漢字
中学
部首:⾔
16画
判
常用漢字
小5
部首:⼑
7画
“謀”で始まる語句
謀
謀叛
謀反
謀叛人
謀計
謀反人
謀叛気
謀事
謀略
謀殺