“調律(しらべ)” の例文
颯(さっ)——と頸(うなじ)から、爪さきまで、膚(はだ)を徹(とお)して、冷く、静(しずか)に、この梢(こずえ)をあれへ通う、梢と梢で谺(こだま)を打って、耳近に、しかも幽(かすか)に松風が渡って響く、氷の糸のような調律(しらべ)である。