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誰袖
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たがそで
ふりがな文庫
“
誰袖
(
たがそで
)” の例文
「男は京橋花園小路、糸屋六兵衛伜源七という書置がごぜえます。女は吉原三ツ扇屋の花魁
誰袖
(
たがそで
)
というんだそうでごぜえますよ」
旗本退屈男:10 第十話 幽霊を買った退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「飛んだ買ひ
被
(
かぶ
)
られた
誰袖
(
たがそで
)
華魁が可哀想さ。尤も、自分で儲けた金なら、どんな浮氣をしても構はないと思つて居る、主人貫三郎も氣の毒だが」
銭形平次捕物控:280 華魁崩れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
出して見たいことがあるんだ。てめえ一つ働いてくれ。江戸
町
(
ちょう
)
に辰伊勢という女郎屋があるだろう。あすこの
誰袖
(
たがそで
)
という女のことを少し洗って貰いてえんだ
半七捕物帳:09 春の雪解
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
と云うのは、十歳の折乳母に死に別れてからは、
時偶
(
ときたま
)
この寮に送られて来る娘はあっても、少し経つと店に突き出されて、
仙州
(
せんしゅう
)
、
誰袖
(
たがそで
)
、
東路
(
あずまじ
)
などと、名前さえも変ってしまう。
絶景万国博覧会
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
「見れば
桔梗
(
ききょう
)
様に
誰袖
(
たがそで
)
様、白萩様のお三人、庭先などに引き据えて何をなされたのでございます。ああ解かりました解かりました。さてはいつものご
折檻
(
せっかん
)
を今夜もなされたのでございますな」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
これは五百と同じく藤堂家に仕えて、中老になっていた人である。五百は久しく消息の絶えていたこの女と話がしたいといって、ほど近い
横町
(
よこちょう
)
にある料理屋
誰袖
(
たがそで
)
に案内した。成善も跡に附いて往った。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「中屋貫三郎の請出した
誰袖
(
たがそで
)
華魁なんかは豪勢ですぜ、千兩箱を杉なりに積んで請け出し、
廓内
(
なか
)
から馬喰町四丁目まで、八文字を踏んで乘込んだ」
銭形平次捕物控:280 華魁崩れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
男。京橋花園小路、糸屋六兵衛
伜
(
せがれ
)
、源七。女。新吉原京町三ツ扇屋抱え遊女、
誰袖
(
たがそで
)
。十両は死体を
旗本退屈男:10 第十話 幽霊を買った退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「
誰袖
(
たがそで
)
さんという花魁でございます。二十一二の勤め盛りで、凄いような
美
(
い
)
い女だそうでございますが、去年の霜月頃から用事をつけて、あの寮へ出養生に来ているんでございますよ」
半七捕物帳:09 春の雪解
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「よしよし桔梗はこれだけとして、さてその次は
誰袖
(
たがそで
)
の番じゃ」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「御前様へ。吉原三ツ扇屋抱え、
誰袖
(
たがそで
)
」
旗本退屈男:10 第十話 幽霊を買った退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
誰
常用漢字
中学
部首:⾔
15画
袖
常用漢字
中学
部首:⾐
10画
“誰袖”で始まる語句
誰袖華魁